『一粒一粒のタネの販売を通して、農業の明るい未来と人々の心の豊かさに貢献したい。』
私たちの想いは、沖縄という地から生産者一人ひとりの手によってつくられた高品質の種を届けるべく品種開発を行なっています。品種改良とは、味・形状・収量性・貯蔵性・耐病性・機能性など、生産者や消費者が望む新しい特性を持った品種を開発することで、「ゴーヤー・オクラ・島人参」
などの沖縄在来種をはじめ、様々な品種の改良を行ないます。沖縄から高品質のタネ(魅力)をより多くの方に発信して行きたい。私たちは、そのために日々開発を進めています。
「オクラはやっぱり島オクラ(沖縄産)がやっぱりおいしいさー。けどあんまり収穫できないさぁねー」
ある農家の方が何気なく話した一言。そこに品種開発のヒントがありました。
沖縄在来種の島オクラは沖縄県内では認知されており、非常にニーズが高い商品です。ただ、ニーズが高いわりには収穫量が低い現状がありました。海外でオクラの品種開発を行なっていると聞きつけ、どうにか現状をより良くしたい思いで、品種開発担当の四海は島オクラの種を片手に現地へと飛ぶ決意をしました。島オクラは従来の五角オクラとは違い、丸型をしているのが特徴で、丸オクラの品種開発の事例はありませんでした。研究は前例がなく非常に難しいと言われていましたが、海外の担当者は四海の熱意に押されて研究を開始する事を決定し、丸オクラの品種改良が始まりました。前例がないがゆえに手探り状態、かつ年2回の試験栽培という条件の中、毎年現地に足を運びました。試行錯誤を繰り返し、試験品の数は約200種にまでのぼりました。そしてついに2001年の研究開始から約4年の年月をかけ、世界初の丸オクラの品種改良に成功。世界初となる島オクラは有限会社フタバ種苗オリジナル品種として、沖縄の伝統文化「民謡」のように沖縄から世界に発信していきたいという想いを込めて「島の唄」と名付けました。「島の唄」は全社で普及に向けた取組みを実施し、農業関係者から「面白い・珍しい・他にはない」と、多くの高い評価をいただき、フタバ種苗オリジナル品種として注目を集めています。
フタバ種苗卸部は今後も生産者・消費者の声を拾い上げ、ニーズにあった種を開発し、農業の明るい未来に貢献します。
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